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センターの紹介

少子高齢化社会を迎えた21世紀の日本において、ライフ・イノベーションの促進による医療の質の向上と医療産業の強化は、日本の社会においては重要な課題となっています。そこで京都大学医学研究科においては、創薬におけるオープンイノベーション拠点としてメディカルイノベーションセンターを設置し、産学連携による新規医薬品開発を加速するための新たな試みに着手しました。


京都大学メディカルイノベーションセンターの特徴

京大MICの研究開発活動は、疾病分野ごとの企業と1対1の包括的組織連携プロジェクトとして行われます。各プロジェクトは、京都大学にある総合解剖センターやゲノム医学センター、臨床研究総合センター等のリソースを利用して、臨床サンプルの取得、ゲノム解析、探索臨床試験を遂行します。また、京大MICのマネジメントは、京都大学「医学領域」産学連携推進機構のメディカルイノベーション推進室によりサポートされます。

京大MICの組織図

プロジェクトのモデルは、京都大学がアステラス製薬と、2008年より文部科学省「先端融合領域イノベーション創出拠点」プログラムとして行っている「次世代免疫制御を目指す創薬医学融合拠点」(AKプロジェクト)です。各プロジェクトの運営は、大学と企業の同数の委員からなる委員会により執行されます。プロジェクトは、当該領域の専門家である医学研究科の教授がリーダー、企業の担当研究者がサブリーダーとなり統括され、この指導下で、京都大学に雇用される複数の若手PIが率いるグループがプロジェクト研究の中心となり、メディカルイノベーションセンター棟の融合ラボで企業研究者と協働研究を一つ屋根の下で展開します。また、プロジェクトは、医学研究科の臨床各科・基礎医学領域の基幹講座(中核研究者グループ)と連携して創薬研究を行います。このように京大MICでは、有機的な研究体制を敷いて、多面的に病気に迫ろうとしています。各プロジェクトには、各々の知財専門職が配置され、特許出願と公表の調整や契約管理等の知財マネジメントを行っています。これにより大学の学術活動と企業の事業活動との連携を両立させ、企業の創薬研究を補完し、ターゲット探索からPOCの取得までシームレスに行って、最先端の医学を基に効率的に創薬を推進します。

京大MIC各プロジェクトの運営体制

私たちはまた、京大MICの活動を通して、創薬が理解できる医学研究者、医学が理解できる創薬科学者、大学での創薬活動を推進する知財マネージャー、更にバイオベンチャーの創業者となるアントレプレナーという、次世代人材の育成に貢献できることを願っています。

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